鯨あれこれ

鯨あれこれ

1,気仙地域で確認した鯨関係の絵馬
 @陸前高田市広田町字大陽地内 覚社大明神  :「寄り鯨の絵馬」
 A大船渡市三陸町越喜来字崎浜地内  碕山大明神  :「定置網に入った鯨」
 B大船渡市三陸町越喜来字肥田地内  新山神社    :「鯱に追われた鮪の大群」

2,気仙地域で確認した鯨関係の石碑・神社
 @陸前高田市広田町字大陽地内   石碑:「吊大鯨之霊碑」
 A陸前高田市広田町字泊地内     神社:小館観音堂
                        地元では、「鯨観音」、「魚籃観音」と呼称。
 (平成18年2月確認)
 B陸前高田市米崎町 米ケ崎     石碑:「鯨神」

 (おまけ  平成21年1月26日・旧元旦確認)
 気仙に隣接・宮城県気仙沼市唐桑町 御崎神社境内・唐桑半島突端 「鯨塚」
(2基)
  その昔、嵐にあい沈没しかかった船を、二頭の白い鯨が両脇を支えるようにして岸に運ん
 だという。それ以来、唐桑の人々は鯨を食べないとの伝承がありました。
  
  鯨関係の石碑(確認) : 鯨霊碑 鯨観音 鯨神 鯨塚(今回確認)


3,鯨の絵馬、石碑・寄り鯨
  鯨は、海岸地域に住む方々にとっては恵比寿様と同様、貴重な食料や富をもたら
  す神・佛様だったのでしょう。昔から「鯨一匹とれば、七浜潤う」と言われています。
  このため、鯨の恩恵と巨大な魚(当時、鯨は魚と思われていた)の殺生の関係から、
  大漁祈願、鯨を供養する仏教的信仰・霊魂観などから、鯨の絵馬の奉納や石碑・
  神社建立となったのでしょう。

  昔は、座礁・漂着する受動捕鯨・鯨漁(stranding::ストライデンク、または、beaching:ビ
  ーチング)が中心だったと思われます。このため、寄り来る神(佛)の関係から、「寄り
  鯨」の名称がでたのでしょう。地域によっては「恵比寿」の化身と呼んでいる地域もあ
  るようです。 

   なお、万葉集では、「いさなとり」として、浜・海・灘(なだ)の枕詞として使用されてい
  るようです。いさな:鯨魚。

4,鯨あれこれ
 @鯨=「魚+京」です。
  巨大な魚と思われていた。特に「京」は、1億の1億倍。「1」の後に「0」が16個つ
  きます。
  <おまけ>数の単位
  一・十・百・千・万・億・兆・京・垓(がい:0が20個(以下同じ))・杼(じょ:24)・壌(じょ 
  う:28)・講(こう:32)・澗(かん:36)・正(せい:40)・載(さい:44)・極(きょく:48)・恒 
  河沙(こうかしゃ:52)・阿僧祇(あそうぎ:56)・那由他(あゆた:60)・不可思議(ふか 
  しぎ:64)・無量大数(むりょうたいすう:68)
 A魚の読み方:「さかな、うお、ぎょ」。
  「いお、うを、こ(雑魚)、な(いさな:鯨魚)、よ(糸魚)」。
  その他、い(いといがわ:糸魚川)、ご(あご:飛魚)、とど(とどや:魚屋)などがあり
  ます。
   なお、万葉集:鯨取りは「いさなとり」と読んでいます。勇魚や枕詞説あり。
 B万葉集にある「いさな」を表す漢字は12首。
   (1993年 奈須啓二著 鯨と海の物語)。
   鯨魚:5首、鯨名:1首、勇魚:2首、不知魚:3首、伊佐魚:1首、計12首。

 C鯨の種類は、イルカ・シャチなどすべて「クジラ目」。
     クジラ84種類-ヒゲクジラ:14種(鼻の穴:2)。ハクジラ :70種(鼻の穴:1)。

気仙茶あれこれ

      地元学アプローチ:http://www16.ocn.ne.jp/~kakocyan/
            
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